今日紹介する絵本は比べる楽しさに気付ける一冊「ねずみさんのくらべっこ/多田ヒロシ/こぐま社」です!
この絵本の特徴は、ただ比べるだけじゃなくて、思わぬハプニングで、現在の状況があっという間に逆転されてしまう状況をユニークに描かれているところです!
「ねずみさんのくらべっこ」のおすすめポイント!

ただ比べるだけではなく、ハプニングからの形成逆転が比べることをより楽しくさせてくれる一冊の「ねずみさんのくらべっこ」。
この絵本をおすすめする3つのポイントは
- 子どもたちは比べてみることがとっても楽しい!
- まさかのハプニングからの逆転の連続が想像力を刺激してくれる!
- 比べてみたら「大きい」「小さい」そして「おんなじ」
です!
一つずつ紹介していきますね。
子どもたちは比べてみることがとっても楽しい!
まず第一に、子どもたちは比べてみることがとっても楽しくて大好きです。
例えば、おんなじ畑から採れたいろんなおいも。
子どもたちは
- 「こっちのおいもすっごい大きい!」
- 「これは小さいね」
- 「丸い!」
- 「ゴツゴツしてる!」
など、同じ「おいも」でも、その一つ一つの違いに、大きな興味や関心を向けます。
絵本では
ねずみさんが くらべっこ。
どっちが おおきいか くらべっこ。
太っちょのねずみと、細っちょのねずみの比べっこしている姿を見ると、きっと子どもたちはどっちが大きいか、絵を見て答えたくて仕方なくなります。
まさかのハプニングからの逆転の連続が想像力を刺激してくれる!
この絵本の大きな特徴は、想像をユニークに裏切っていく逆転要素です。
太っちょねずみと細っちょねずみが、どっちの風船が大きいか比べっこしています。
絵を見ると明らかに太っちょねずみの風船の方が大きいので
「太っちょねずみの風船の方が大きい!」
と子どもたちは答えるでしょう。
ただそんなに簡単にはいきません。
次のページでカラスに風船が割られてしまい、細っちょねずみが逆転します。
こんな感じで、比べたさらにその先に「こんなことが起こるかも」というどうなったら逆転するかを考える楽しみも一緒に味わえるのです。
ここは子どもたちの得意分野、想像力をしっかり使ってもらいましょう!
ただ比べるだけでなく、想像できる楽しさが子どもたちに喜ばれる理由の一つですね。
比べてみたら「大きい」「小さい」そして「おんなじ」
比べた時に、こっちが「大きく」てあっちは「小さい」。
そして「おんなじ」も存在します。
こちらの絵本に、太っちょねずみがかわいそう・・・という感想も実は少なくありません。
それは絵本の構成上、最初は太っちょねずみが勝っていても、最後には細っちょねずみに逆転される繰り返しだからだと思います。
ただ唯一最後に比べっこしてるスキーの板は
おんなじだ!
そして2匹のねずみはニコニコ笑顔に。
このページが2匹のねずみは勝ち負けではなく、子どもたちと一緒で「比べることを楽しんでいるだけ」の仲良しねずみなのがよくわかります。
子どもたちのとって「おんなじ」もとっても嬉しいことです。
最後にみんながニコニコ笑顔で終われるのも素敵だなと感じます♪
まとめ
比べる楽しさと、何が起こるかを想像する楽しさを感じれるとってもおすすめの一冊です。
太っちょねずみが少しかわいそうだな・・・と感じられる方も多いみたいですが、個人的にはそこまで気にしなくても大丈夫だと思います。
だって2匹のねずみは、子ども達とおんなじで、比べることが楽しくて、ただ一緒に遊んでいるだけなんですから♪
子ども達はしっかりねずみの表情にも目をやって、2匹はお友達で一緒に遊んでいることに気づいて、僕も私も一緒になって、楽しんでくれますよ!
少し大きくなった子に、比べる楽しさを気づかせてくれて、日常に新しい楽しみが生まれるきっかけをくれるような絵本です。
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