今日から5回に分けて、以前ブログでも紹介させてもらった「子どもはみんな問題児。」についてまとめていきます。
第一回は、「お母さんが知らない、保育園での子どもたち」です。
お母さんが知らない、保育園での子どもたち
保育園へお迎えに行った時、先生から今日〇〇ちゃんこんなことがあって・・・と話をしてもらうことがあっても、実際の姿が見れないのはやっぱりちょっと悔しかったりしますね笑
本書では、「お母さんが知らない、保育園での子どもたち」について以下のようにまとめています。
- どの子もみんなすばらしい問題児
- 子どもはたいがい臭いものです
- お母さんのお弁当をどんなに喜ぶか、見せてあげたい
- 「お母さんのお腹には切った線がある」って、それが自慢なのよ
- 子どもはなかなか紳士です
- 子どもは自分丸出しで生きています
- 子どもの言うことは全部ほんとうです
- 私はもう一回、子どもになりたいとは思いません
では一つずつ、見ていきましょう!
どの子もみんなすばらしい問題児
「問題児」この言葉だけを聞くと、正直あまり良いイメージは持ちません。
それを中川李枝子先生は平気で「すばらしい問題児」と言ってしまうのですから笑ってしまいますよね。
タイトルでもある、「子どもはみんな問題児。」これは中川李枝子先生の持論だそう。でもこの本を読んで、確かにぞの通りだなと感じています。
自分が小さかった時のことを思い出してみると・・・思い当たる点がちらほら。
友達と喧嘩してひどいことを言ったこともありますし、嘘もつきましたね。体調が悪くて、言わなきゃと思っていたのですが、その日の学校のお昼がカレーなのを知っていたので、カレーを食べきるまで、ごまかしてみたり、親の言うことも聞かずに困らしたこともたくさん。
確かに私も「問題児」だったような気がします。
でも私だけではなく、周りのみんなも子どもの時はそうだったのではないでしょうか。
きっとみんな「問題児」を経験しておとなになっていくのでしょうね!
中川李枝子先生の文章中の言葉、
そもそも子どもというのは欠点だらけで、自分なりにいい子になっていこうと悪戦苦闘のまっ最中なのではないでしょうか。だから純情でかわいいのだと私は思います。
今はこの言葉が全てではないかと思うくらい、しっくりきています。
子どもはたいがい臭いものです
中川李枝子先生の言葉は不思議な魅力があるなと思います。
- 何にでも触るから手はべたべたで、ねとねと。
- それが子どもだと私は思うのです。
確かにそうですね。私たち以上に子どもにとっての日常には不思議なことが沢山あります。
子どもたちは不思議なことに直面した時に、見て、臭って、触れて、五感を使って、全力で新しい経験をしていきます。
これは実際に私も保育園の先生から聞いたことがるのですが、
「服が汚れる遊びはできるだけさせないでほしい」
気持ちはすごい分かるんです。洗濯のことを考えると、泥だらけの服がどれだけ厄介か・・・でもきっと、その泥だらけの服はなんとか洗ってしまえば、綺麗になります。
でも子どもたちにとって、泥だらけになってみないと経験できないことは、今しっかり経験させてあげてほしいです。
お友達との泥んこ遊びがどんなに楽しいか、いつもはサラサラな土が、水に濡れていつもとは違う感触になっていること発見。この経験は今を逃すのはもったいないですよね!
家庭でも是非泥だらけの服に負けず、勇気を持っていろんな経験をさせてあげてください!
泥だらけになったら、一緒にお風呂に入ればいいのですから!
お母さんのお弁当をどんなに喜ぶか、見せてあげたい
ここは私の経験が少ないので、中川李枝子先生の言葉をそのまま使わせてもらいます!
午前中はお母さんを忘れて夢中で遊んでいますが、お昼のお弁当で、それはもう嬉しそうに母のぬくもりを思い出すのです。
それは保母がお母さんに子どもを返す時間でもありました。
そしてお母さんの自慢話が始まるのが、とてもかわいい。
お母さんはお弁当作りを面倒くさいと嫌がったり、給食のある園がいいなんていうでしょう。でも、子どもがどんなにお弁当を楽しみにしているか知ったら、張り切って明日も作ってあげたくなると思います。
自分のためにこんなおいしいお弁当を作ってくれたお母さんを自慢し合う、子どもたちの姿を見せてあげたいのです。
「子どもはみんな問題児。 お母さんのお弁当をどんなに喜ぶか、見せてあげたい」より引用
「お母さんのお腹には切った線がある」って、それが自慢なのよ
この章は、子どもたちの自慢大会について書かれています。
子どもたちにとってはなんでも自慢大会になる。お母さんのお腹の切った線も。
「帝王切開」言葉にするととても子どもが知ってそうな言葉ではありませんが、私も小学生の頃には理解していました。私が生まれた時の線も、私の母のお腹にしっかり残っていましたからね。
本書では面白く書かれています、
- 私帝王切開で生まれたの
- ウチのママは盲腸切ってる
本当になんでも自慢話になるんですね。
保育園で、自分がいない時、子ども同士でどんな会話が繰り広げられているか、どんどん興味が湧いてきますね。
子どもはなかなか紳士です
子どもが紳士ってどういうことだろう?と気になって読んでいくと素直に感心させられました。
中川李枝子先生の保育園でのクリスマスイベントでは、毎年サンタクロースが園に来てたそうです。サンタクロースは、誰かのお父さん。
大きい子たちは薄々気づいていても決して小さい子たちには言わなかったそうです。
子どもたちはお母さん、お父さんが大好きです。だから私たちは甘えん坊な姿に目が行きがちですが、しっかりお兄ちゃん、お姉ちゃんとして成長しているんですね!
子どもは自分丸出しで生きています
ここでは子どもたちは常に正直で、一生懸命で、全力投球な姿が書かれています。
この章を読むと、中川李枝子先生の前向きさにとても感心させられます!
- けんかがあると保育園が活気づきました。だから私は、けんかが好きでした。
こんなに前向きにけんかを捉えられる人がいるなんて!
子ども同士のけんかの間に入って止めようものなら、それはすごい体力を使いますよね。
でも子どもたちも、そのけんかに全力なんです。
だったら、間に入る私たちも全力じゃないと、子どもたちに失礼ですよね!
疲れるからけんかしないで。それはあくまでこっちの都合。
子どもたちはけんかする時、全力でぶつかって、話しして、納得して、もっと仲良くなる。こんな素敵な経験をしているなら、私たちも全力で子どもたちに向き合っていきたいですよね。
きっと全部が終わった時は、仲直りした子どもたちの笑顔が疲れを吹き飛ばしてくれるはずです!
子どもの言うことは全部ほんとうです

絵本の紹介の時によく言うのですが、子どもの想像力は本当にすごいです!
ある女の子のお話が例で挙げられてるのですが、その女の子はピアノを習っているのですが、本当はバレエをやってみたかったそうです。ある日その子が「昨日バレエに行ってきたの」と教えてくれます。それから毎日バレエの話を教えてくれるのですが、最終日にはなんと、お母さんも踊って、お父さんは王子様になって、おばあちゃんも踊ったとの報告が!
その子はどうやら自分の想像の中でバレエを楽しんでいたみたいです。
私自身も子どもから
「おばけ見たことあるよ!」
「ピカチュウおった!」
などびっくりする報告を受けたことがよくあります。
私もこういう話は大好きなので、
「どこにいたの?」
「何してた?」
「いいなー!」
と返事をすると、続きをキラキラした表情で話してくれます。あの表情は、決して嘘をついているのではなく本当に見た!って顔でした。
まさしく、子どもの言うことは全部ほんとうです!
子どもたちが驚くような話をしてきても、また嘘ついてー、なんて思わずに私たちでは想像できない子どもたちの世界を一緒に楽しんでいきたいですね!
私はもう一回、子どもになりたいとは思いません

「子どもは自分丸出しで生きています」の章でもあったのですが、子どもは常に一生懸命で全力。
それに比べておとなは嘘をつけるし、いい加減なことを言えるし、ごまかすこともできて、なんて気楽なんでしょうと先生は書かれています。
- だから子どもは偉いなあといつも感心しているのです。
この言葉は子どもたちの全力をしっかり受け止めているからこその言葉なんだな、と本を読んでて思いました。とっても素敵な考え方ですよね。
子どもたちは全力で、
欲張って
いたずらして
そんな経験から、物を譲ってもらった方が嬉しい事、優しくしてもらった方が嬉しい事、など気持ちに気がつけるようになっていきます。
やっぱり、子どもたちの一生懸命をしっかり受け止めて、感じてあげれるおとなになりたいですね。
まとめ

今回は「お母さんが知らない、保育園での子どもたち」についてまとめてみました。
普段見る事ができない子どもたちの姿ですが、私たちの知らないところで全力でいろんな大切なことを経験して、学んでいるんですね!
少し私の感想が強めの内容にもなっているので、気になった方は、是非開いてみてください。
一つの章もだいたい2〜3ページくらいなのでとても読みやすいですよ!
次回は
- 「りえこせんせい」が子どもに教わったこと
についてまとめていきます!
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