今日は「子どもはみんな問題児。」より
- 「りえこせんせい」が子どもに教わったこと
についてまとめていきます!
「りえこせんせい」が子どもに教わったこと
「子どもに教わる」ということは実はたくさんあると思います。
この章は保育現場の先生に向けてのメッセージも込められているように感じます。
本書では
- 子どもはお母さんの鏡です
- ナンバーワンは、お母さん
- 子どもは見れば見るほどかわいい
- 保育のポイントはどうやって遊ばせるかです
- 想像力豊かな子は遊び上手です
- 小さい子に「待って、後で」は通用しません
- 子どもはすばらしい先生です
- 遊びは本分、生活であり学習です
何か気になる記事はありましたか?もしあればそこの記事だけでも覗いてみたください。
では、一つずつ、見ていきましょう!
子どもはお母さんの鏡です

子どもは、好きな人に興味と関心を持ちます。だから、お母さんの話し方、一挙手一投足をよく見ていて、保育園でやって見せてくれていたみたいです。
私も保育園の先生に面白いエピソードを教えてもらったことがあります。
おままごと中、ある女の子がご飯を出した時に
飯だ、食え!
と言ってとても驚いたそうです。
気になってお母さんとお話ししたところ、思い当たる節があったそうで・・・でも忙しい中イライラしてしまうこともありますよね。
そこで、先生は毎日、福音館書店の「くだもの」を読み聞かせ、そしたら数日後、その子のおままごとの姿も変わっていたそうですよ。
ここではもう一つ、大事なことが書かれていて、
子どもに好かれなければ、良い保育はできません。子どもと仲良くなるには、その子がこの世でいちばん好きな人、すなわちお母さんを保母である私も好きになることが必要でした。
だから、お母さんが保育者といい関係を築けば、おのずと子どもは安定するのです。
「子どもはみんな問題児。」より引用
最近では、保育園でもいろんな行事や書類が増えてきていて、どんどん忙しくなってきていると聞きます。
現場の先生方が、忙しさで子どもたちや、保護者との関係を築く時間が減ってきてしまっているなら、本当に大切なことに時間が取れる環境がもっと整ってほしいなと思います。
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ナンバーワンは、お母さん

17年間保育園に勤めて、りえこ先生がわかったことは、子どもはお母さんが大好きということだそうです。
どんだけ子どもが好きで一生懸命関わってもお母さんに、お父さん、おじいちゃんおばあちゃんには敵わない。
だから、保育園で注意するときは、
- そんなことをしたらお母さんが悲しむでしょう
一生懸命頑張らせるときは、
- お母さんが喜ぶわよ
この声かけが一番だったみたいです。
子どもたちは、大好きなお母さん、お父さんを通して世の中の大事なこと、いいことを学んでいくんですね!
私たちの知らないところで子どもたちにこんなに愛されて、親ってとっても幸せだなと思います。
子どもは見れば見るほどかわいい

子どもたちは一人一人、面白くて、クセがあって、何か不思議で、だからこそ可愛いですよね。
りえこ先生の保育園では、「母の会」というものがあったそうで、子どもはお父さんに預けて、お母さんと先生だけで、保育園の様子を見たもらうもの。
そこではいろんな個性の子たちのクレヨンの箱や下駄箱など・・・その様子を見てお母さん同士でおしゃべりしながら慰めあってたそう。
でも何の心配もないと、先生は言います。
子どもたちは、自分ほどお利口さんはいない、自分が一番いい子と思っているのだから!
保育のポイントはどうやって遊ばせるかです
子どもたちは本当に正直で、遊びでも面白い!面白くない!をはっきり教えてくれます。
そこでりえこ先生と子どもたちを繋げてくれた一冊が「ちびくろ・さんぼ」子どもたちは毎日この本を楽しみに園に来ていたそうです。
みんなで楽しい時間を共有することはとても大切で、お互いに話が通じるようになって、心が分かり合えるようになります。
そしてこの楽しい時間の共有から子どもたちは、自分たちで「ちびくろ・さんぼごっこ」を考えて、遊びに繋げていったそう。
そしてこの一件があの、「ぐりとぐら」誕生にも繋がったそうです!
保育者は、子どもの遊びがいい方向に行くように見守り、ヒントを与えて、励まして、手をかす。
無我夢中で、子どもたちに鍛えてもらったと感謝しているそうです!
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想像力豊かな子は遊び上手です
なんと先生の作品「いやいやえん」の中にある「くじらとり」は子どもたちの遊びから生まれた作品だそうです!
つまりあの人気作品の作者は、保育園の子どもたち!
その作品がずっと読み続けられているのは、本当にすごいですよね!
そこから、子どもたちの想像力とおはなしを結びつけるようになり、子どもたちが喜ぶ絵本についてたくさん考えて、子どもたちに絵本を読んであげたそうです。
絵本は子どもたちの想像力を刺激してくれる素敵な力があるんですね!
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小さい子に「待って、後で」は通用しません

- 小さい子どもは待てない、それが当たり前です。それも大きくなるまでの一時のことです。
だから子どもたちの待てない理由を理解して、少しでも軽くしてあげたいですね。
どんな簡単な返事でもいいから知らんぷりだけはしないであげてください。
忙しくて手が離せない、そんな時もたくさんあると思いますが、うまくかわしたり、なだめたりする作戦を大人の私たちが立てる。
それが子育ての頭の使いどころで、きっと大変だけど楽しいところなのではないでしょうか!
りえこ先生は
- お母さんは、日々穏やかな気持ちでいればいい。
- 穏やかにできればと思うだけでいい。それだけでも違うのです。
と言っています。
大好きなお母さんを通じて、世の中の大切なことを学んでいます。きっとお母さんの気持ちを感知して、お母さんのためにならなくちゃ!と思ってくれる時がくるはずですよ。
子どもはすばらしい先生です

- 子どもと関わる大人のみなさん、あなたの前にいる子どもから学んでください。これは私が自信を持って言えることです。
この章はこの文章から始まります。
子どもたちの姿から、大人の私たちもたくさんのことを学ぶことができる、というよりもここの章で一番伝えたかったことは、
- 子どもたちのことをよく観察して、子どもの「心」を大事にしてほしい
ということのように感じました。
子どもたちのおしゃべりにはその子の願いや不満が隠れています。だから聞き捨てないようにしてほしい。
日常の何気ない会話を大切にしていきたいですね。
遊びは本分、生活であり学習です

子どもたちは遊びながら育つというけれど、子どもたちの遊ぶってなかなか大変なことに思います。
子どもたちは遊ぶ時に、自分を主人公だと思って遊びます。つまり集団遊びでは、3、4人、それ以上の主人公たちが個性をぶつけ合うのだから、何が起こっても不思議ではないですよね。
子どもたちが遊びの中で、一番大切にしていることはとってもシンプルで、より楽しく遊びたいということです。
そのために個性をぶつけ合って、協力したり、喧嘩を繰り返して、子どもたちでルールを決めていきます。
家庭では味わえない、保育園ならではの魅力は、大人数で遊ぶことができること。
自分と同い年の子と知恵を絞りあって、遊びをどんどん豊かにしていく。
まさしく、子どもたちは遊びながら多くのことを学び育っていくんですね。
だからこそ、大人の私たちはどんと構えて、子どもたちを見守ってあげたいですよね!
まとめ

今回の章では、タイトルにもあるように、「保育現場の先生」としての目線が多かったので、先生方にも是非、読んでもらえたらと感じます。
今とは現場の状況は大きく変わっていて、そんなことできない!ってことも多くあると思いますが、子どもと関わる時に大切なこと、は今も昔も大きく変わってはないのではないでしょうか。
もちろん、家庭でも参考にできる部分も多かったので、参考にしてみてください!
次回はまた週末になると思いますが、
- 子育ては「抱いて」「降ろして」「ほっといて」
についてまとめていきます!
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