三びきのこぶた

年中絵本

今日紹介する絵本は誰もが知ってる昔話

「三びきののこぶた 福音館書店」です。

このお話、実は出版社により複数の結末のものがあるんです。

その中でも一番知られているのは、最終的に三びきのこぶたがレンガの家でおおかみを追い払うお話だと思います。

でも今日紹介する福音館書店の三びきのこぶたの結末は違います。

なんとレンガの家を建てたこぶた以外はおおかみに食べられてしまいます。そして最後にはこぶたがおおかみを食べてしまいます!

この結末を残酷だとつい避けてしまいがちになってしまうのですが、ここで伝えたいことは、子どもはおとなが思っている以上に物語に入り込んで、絵本を楽しむことができるということです。

面白い話を聞いたことがあります。レンガの家で三びきのこぶたがおおかみを追い払った物語を読んだ時子どもが、「おおかみにまた食べられそうになったら怖いね」とつぶやいたそうです。そんなこと考えたこともなかったのですが、確かに。森におおかみがまだいるならまた食べられそうになるかもしれませんね。ならこぶたがおおかみを食べたことは、安心して生活していくために間違いじゃないかもしれません。

本当に子どもに絵本を読むのは面白い!

残酷に思われがちですが、レンガの家を建てたこぶたが、おおかみに食べられないように考え工夫するそんなシーンもたくさん描かれています。

昔話を読むと、少し怖いなと思う子もいると思います。だからこそ子どもたちが怖いなと思った時に安心できるように、大好きなお母さん、お父さん、保育現場の先生が子どもたちに読んであげてください。

昔話は生きるための知恵や勇気を教えてくれる、少し大きくなった子どもたちにはとっても大切な絵本です。


三びきのこぶた イギリスの昔話 (こどものとも絵本) [ 瀬田貞二 ]

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